イシイ ヒロノリ石井 宏典教授Hironori ISHII
■研究者基本情報
学歴
経歴
■研究活動情報
受賞
- 2025年03月, 令和6年度 茨城大学学長学術表彰(優秀賞), 著書『都市で故郷を編む—沖縄・シマからの移動と回帰』の業績にたいして, 国立大学法人茨城大学
石井宏典 - 2023年09月, 第25回日本社会心理学会賞出版賞, 著書『都市で故郷を編む―沖縄・シマからの移動と回帰』(東京大学出版会、単著、総488頁), 日本社会心理学会
石井宏典
国内学会・会議・シンポジウム等の賞 - 1993年11月, 第1回日本社会心理学会賞(研究優秀賞), 職業的社会化過程における「故郷」の機能-生活史法による沖縄本島一集落出身者の事例研究,「社会心理学研究」第8巻1号, 9-20., 日本社会心理学会
石井宏典
国内学会・会議・シンポジウム等の賞
論文
- シマの神行事に身を寄せあう―観光地化の継承実践
石井宏典, 筆頭著者
茨城大学人文社会科学部紀要『人文社会学論集』, 2025年02月 - 都市とムラを結ぶ踊りの輪―沖縄一集落の伝統行事シニグを支える人たち
石井宏典, 筆頭著者, 沖縄本島北部に位置する一集落において長く継承されてきた伝統行事の場を考察することを目的として、7年にわたる参与観察と担い手たちへのインタビューを行った。そのさい社会心理学の立場から、あらたなつながりが生み出される過程に注目した。踊り手が減った神前舞踊は郷友会からの参加によって支えられ、踊りの二重の輪は初心者の参加を可能にする身体配列でもあった。かつては、内側の輪で小太鼓を打ち伝承歌を歌う熟練の中・老年者、外側の輪で踊る青年、周りで踊りを見る子どもたちといった三重の輪ができ、そこにライフサイクル全体にわたる社会化の過程が織り込まれていた。現在、古い先祖の代から連綿と受け継がれてきた踊りの輪に加わることは、子ども時代とは大きく様変わりしたふるさのなかに連続性を見出し、自己をその連続性に位置づけようとする営みといえる。, 茨城大学人文学部
茨城大学人文学部紀要『人文コミュニケーション学科論集』, 2016年03月 - ならいとずらしの連環-那覇・新天地市場の形成と展開
石井宏典, 東京大学出版会
サトウタツヤ・南博文編『質的心理学講座3:社会と場所の経験』, 2008年06月30日, [招待有り] - 参与観察とインタビュー
石井宏典, 新曜社
やまだようこ編『質的心理学の方法―語りを聞く』, 2007年09月15日, [招待有り] - 地域研究―都市で編まれた同郷の繫がりをたどる
石井宏典, 東京図書
能智正博・川野健治編『はじめての質的研究法(臨床・社会編)』, 2007年05月25日, [招待有り] - 文化適応
石井宏典, 朝倉書店
海保博之・楠見孝(監修)『心理学総合事典』, 2006年06月20日, [招待有り] - 職業的社会化と同郷ネットワーク
石井宏典, 放送大学教育振興会
大橋英寿・細江達郎編『社会心理学特論―発達・臨床との接点を求めて』, 2005年03月20日, [招待有り] - 当事者の視点を生かす―場所から生まれる語りを手がかりに
石井宏典, 新曜社
無藤隆・やまだようこ・南博文・麻生武・サトウタツヤ『ワードマップ・質的心理学』, 2004年09月11日, [招待有り] - 語りの風景をひらく-戦前期ダバオ移民の体験を聞く
石井宏典, 北大路書房
尾見康博・伊藤哲司編『心理学におけるフィールド研究の現場』, 2001年, [招待有り] - 「同志会」という共同の物語―沖縄のある集落出身者たちの並ぶ場所
石井宏典, ミネルヴァ書房
やまだようこ編『人生を物語る―生成のライフストーリー』, 2000年07月, [招待有り] - 語られる共同性―ライフストーリーをよむ
石井宏典, 新曜社
茂呂雄二編『対話と知―談話の認知科学入門』, 1997年12月, [招待有り] - 移動する共同体―環太平洋地域における沖縄一集落移民の展開
石井宏典
博士論文(東北大学大学院文学研究科), 1996年, [査読有り] - 文脈のなかで人と人とが語りあう方法を求めて
石井宏典, 金子書房
南博文・やまだようこ編『老いることの意味―講座生涯発達心理学5』, 1995年, [招待有り] - 南米の移住地にみる日系人の同化と葛藤
大橋英寿・石井宏典, 至文堂
現代のエスプリ, 1993年 - The Function of 'Family' in Health Care System: A Health Diary Study in Japanese cities
HAYASAKA Hiroshi; ISHII Hironori; AMBO Hideo; OHASHI Hideshi, 責任著者
Tohoku Psychologica Folia, 1991年05月, [査読有り] - The Health-seeking Behavior of Patient in Pluralistic Medical System: A Social Psychological Field Research in a Japanese Urban Community
ISHII Hironori; HAYASAKA Hiroshi; AMBO Hideo; OHASHI Hideshi, 筆頭著者
Tohoku Psychologica Folia, 1991年05月, [査読有り] - 多元的治療システムにおける住民の保健行動
安保英勇; 早坂浩志; 石井宏典; 大橋英寿
東北大学学生相談所紀要, 1990年 - Functions of "Home" in Occupational Socialization Process : Life Histories of People from an Okinawan Community.
ISHII Hironori
Tohoku Psychologica Folia, 1990年, [査読有り]
MISC
- 移民、オーラルヒストリー、共同性、共同体、生活史法、場所、歴史的文脈、宮本常一(各項目執筆)
石井宏典
能智正博ほか編『質的心理学辞典』, 2018年11月30日, [招待有り] - 観察法
石井宏典
日本発達心理学会(編)『発達心理学事典』, 2013年05月31日, [招待有り] - 観察とフィールドワーク、エスノグラフィー
石井宏典
日本社会心理学会(編)『社会心理学事典』, 2009年06月20日, [招待有り] - 立ち御願、そして解き御願
石井宏典
『社会と文化:名護市史・本編7』, 2002年, [招待有り] - 大阪大正区―旋盤工場が支えた沖縄返還運動
石井宏典
『社会と文化:名護市史・本編7』, 2002年, [招待有り]
書籍等出版物
- 質的心理学辞典
能智正博ほか(編), 共著
新曜社, 2018年11月30日, [査読有り]
9784788516014 - 発達心理学事典
日本発達心理学会(編), 分担執筆
丸善出版, 2013年05月31日
9784621085790 - 社会心理学事典
日本社会心理学会(編), 分担執筆
丸善出版, 2009年06月20日
9784621081075 - 質的心理学講座3 社会と場所の経験
サトウタツヤ・南博文(編), 共著
東京大学出版会, 2008年06月30日, [査読有り]
9784130151238 - 質的心理学の方法―語りをきく
やまだようこ(編), 共著
新曜社, 2007年09月15日, [査読有り]
9784788510708 - はじめての質的研究法:臨床・社会編
能智正博・川野健治(編), 分担執筆
東京図書, 2007年05月25日
9784489020100 - 心理学総合事典
海保博之・楠見孝(監修), 分担執筆
朝倉書店, 2006年06月20日, [査読有り]
9784254520200 - 社会心理学特論―発達・臨床との接点を求めて
大橋英寿・細江達郎(編), 分担執筆
放送大学教育振興会, 2005年03月20日
9784595133602 - ワードマップ 質的心理学
無藤隆・やまだようこ・南博文・麻生武・サトウタツヤ(編), 分担執筆
新曜社, 2004年09月11日
9784489020100 - 記憶と移動のダイナミズム―環境・文化・人間の関係学
茨城大学グループ《echo》, 共著
大学教育出版, 2001年10月30日
9784887304611 - 心理学におけるフィールド研究の現場
尾見康博・伊藤哲司(編), 分担執筆
北大路書房, 2001年10月25日
9784762822339 - カタログ 現場(フィールド)心理学―表現の冒険
やまだようこ・サトウタツヤ・南博文(編), 分担執筆
金子書房, 2001年03月15日
9784760822959 - 『記憶と移動のダイナミズム』
茨城大学グループecho編, 共著
大学教育出版, 2001年 - 人生を物語る―生成のライフストーリー
やまだようこ(編), 共著
ミネルヴァ書房, 2000年07月30日, [査読有り]
9784623032471 - 対話と知―談話の認知科学入門
茂呂雄二(編), 共著
新曜社, 1997年12月10日, [査読有り]
9784788506282 - 講座 生涯発達心理学5 老いることの意味―中年・老年期
南博文・やまだようこ(編), 共著
金子書房, 1995年11月20日, [査読有り]
9784760892150
講演・口頭発表等
- ようこそ研究の世界へ:フィールドの人に「ならう」私の調査
石井宏典
令和7年度茨城大学入学式・はじめの特別授業, 2025年04月04日, [招待有り]
20250404 - 都市で故郷を編む―シマの近現代と社会心理学的フィールドワーク
石井宏典
沖縄民俗学会年会, 2024年03月16日, 沖縄民俗学会, [招待有り]
20240316 - 〔主要な業績〕ブックラウンチ『都市で故郷を編む』を囲んで—沖縄・シマの近現代と社会心理学的フィールドワーク
石井宏典(茨城大学)、中島琢磨(九州大学)、南博文(筑紫学園女子大学)、後藤健介(東京大学出版会)、木下寛子(九州大学)
九州大学人社系協働研究・教育コモンズ企画、九州大学法文学部創立100周年記念事業プレ企画, 2023年09月22日, 九州大学人間環境学府多分野連携プログラム「都市の生態学」、九州大学法政学会, [招待有り]
20230922 - 地域の共同性をささえるコモンズ、シンポジウム「生活世界とコモンズ―農と食と心理学6」
石井宏典
日本質的心理学会第19回大会(愛知大学), 2022年10月29日, 日本質的心理学会
20221029 - 大人たちの世界にいざなう小さな道具 シンポジウム「農と子どもと心理学」
石井宏典
日本質的心理学会第15回大会(名桜大学), 2018年11月25日, 日本質的心理学会
20181125 - 再生の井戸―根の場所をまもる神人たち 大会企画シンポジウム「場所の力とスピリット」
石井宏典
日本質的心理学会第15回大会(名桜大学), 2018年11月24日, 日本質的心理学会, [招待有り]
20181124 - 雰囲気を反芻する―同郷コミュニティの共同想起場面から―: シンポジウム「生活世界と雰囲気:農と食と心理学4」
石井宏典
日本質的心理学会第12回大会(宮城教育大学), 2015年10月04日, 日本質的心理学会
20151004 - シンポジウム「身体知としての「参与しつつの観察」の研究―初期過程における深化の目印(指標)―」
南博文; 澤田英三; 濱田裕子; 石井宏典
日本質的心理学会第12回大会, 2015年10月04日, 日本質的心理学会 - 子ども時代の食・農体験を語りあう―都市における同郷者たちの繫がり―: シンポジウム「農と食と心理学:その3」
石井宏典
日本質的心理学会第9回大会, 2012年09月02日, 日本質的心理学会 - 豊作祈願と収穫感謝―実感から象徴へ―: シンポジウム「農と食と心理学」
石井宏典
日本質的心理学会第8回大会, 2011年11月26日, 日本質的心理学会 - 青年期就農家族にみる営農スタイルの模索とつながりの形成: シンポジウム「農と心理学:根づき、根を張る」
三上彩・石井宏典
日本質的心理学会第7回大会, 2010年11月28日, 日本質的心理学会 - 沖縄の一集落とその出身者を対象にした調査から: シンポジウム「フィールドワーク―東北フィールド学派の系譜をめぐって」
石井宏典
日本質的心理学会第7回大会, 2010年11月27日, 日本質的心理学会 - 慣習生成を促す身体配列―戦後那覇における新天地市場の形成と展開
石井宏典
日本社会心理学会第48回大会, 2007年09月23日, 日本社会心理学会 - 社会変動のなかのライフサイクルとコミュニティ
石井宏典
日本社会心理学会第47回大会, 2006年09月17日, 日本社会心理学会 - 市場共同体の形成と展開―「ならい」と「ずらし」の連環
石井宏典
第7回フィールドワーク社会心理学研究会, 2006年03月27日, フィールドワーク社会心理学研究会 - 衣料品市場を支えた女性たちの語り―戦後那覇の復興過程で生まれた共同体: シンポジウム「質的心理学の方法論」
石井宏典
日本発達心理学会第16回大会, 2005年03月28日, 日本発達心理学会 - 戦場の跡を縫い合わす―那覇・新天地市場の女たち
石井宏典
ライフヒストリーの会・第7回研究会, 2004年12月12日, ライフヒストリーの会 - 質的研究の可能性―意味、コミュニティ、物語: シンポジウム「質的研究といわれても…」
石井宏典
東北心理学会第58回大会, 2004年06月26日, 東北心理学会 - 戦場の跡を縫い合わす―同郷ネットワークの形成と職業的社会化
石井宏典
第6回フィールドワーク社会心理学研究会, 2004年02月28日, フィールドワーク社会心理学研究会 - 都市復興過程における同郷人群落の形成―戦後、那覇・新天地市場を支えた女たち
石井宏典
日本社会心理学会第44回大会, 2003年09月18日, 日本社会心理学会
共同研究・競争的資金等の研究課題
メディア報道
- <木下寛子氏による書評>「場所の過去と未来をのぞむ—石井宏典 『都市で故郷を編む』を囲むブックラウンチから
東京大学出版会, UP, 2024年06月05日, 会誌・広報誌 - <宮城一春氏によるブックレビュー>石井宏典・著『都市で故郷を編む』
沖縄ケーブルネットワーク, あまくま歩人, 2024年04月08日, テレビ・ラジオ番組 - <宮城一春氏による紹介>『都市で故郷を編む――沖縄・シマからの移動と回帰』
琉球新報, 琉球新報, 2023年12月27日, 新聞・雑誌 - <川手摂氏による書評>『都市で故郷を編む――沖縄・シマからの移動と回帰』 備瀬人の生きざまを記録し世界に《歴史》を残す
後藤・安田記念東京都市研究所, 『都市問題』, 2023年12月01日, 新聞・雑誌 - <岡本直美氏による書評>『都市で故郷を編む 沖縄・シマからの移動と回帰』 共同で編みなおされるライフヒストリー――シマの歴史を移動者から編む
図書新聞, 2023年09月23日, 新聞・雑誌 - <インタビュー記事>[人文社会科学の書棚から]石井宏典教授『都市で故郷を編む』
茨城大学ホームページ, 2023年08月07日, インターネットメディア - <野入直美氏による書評>『都市で故郷を編む 沖縄・シマからの移動と回帰』 新たな沖縄の共同性論
琉球新報, 2023年07月02日, 新聞・雑誌 - <木下寛子氏による書評、付記を追加>石井宏典 著『根の場所をまもる――沖縄・備瀬ムラの神人たちと伝統行事の継承』
新曜社, Webマガジンクラルス, 2023年04月01日, インターネットメディア - 伝統行事「地域を守る根」 備瀬10年の変化まとめる 茨城大の石井教授が出版
沖縄タイムス, 2020年09月15日, 新聞・雑誌 - 『根の場所をまもる』書評
神奈川新聞, 2020年08月23日, 新聞・雑誌 - <武井基晃氏による書評>『根の場所をまもる』 豊かな関係の継続と関心の共有――長年の参与観察による生き生きとした成果の書
図書新聞, 2020年08月11日, 新聞・雑誌 - 本部町備瀬の神行事伝えたい 調査30年、茨城大の石井宏典さん
琉球新報, 2020年05月25日, 新聞・雑誌 - <木下寛子氏による書評>石井宏典 著『根の場所をまもる――沖縄・備瀬ムラの神人たちと伝統行事の継承』
新曜社, Webマガジンクラルス, 2020年04月06日, インターネットメディア