オオタ ヒロフミ太田 啓文准教授Hirofumi Ota
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論文
- 自社の強みを無効化しかねない外部環境変化への対応 ― 株式会社ナジコのディーゼルパワーユニット開発によるアーキテクチャル・イノベーション
太田啓文, 本稿では,ナジコのDPU開発によるアーキテクチャル・イノベーションを取り上げ,自社の強みを無効化しかねない外部環境の変化に同社がどう対峙しようとしているのかを考察した。分析の結果,同社が旧国鉄時代から築いた鉄道分野での強力なブランド力と,特定メーカー色のない独立系企業という立場を活かして,当該分野に詳しい外部の有力人材の登用により,これまで国内では取り組まれてこなかったディーゼル車両床下機器配置のユニット化を先導していることが明らかとなった。
産業学会研究年報, 2024年06月, [査読有り] - 〔主要な業績〕工業塗装技術のサービタイゼーションによる新業態の創出 ~株式会社ヒバラコーポレーションの サービス型工業塗装事業に関する一考察~
太田啓文, 本稿では、サービス型工業塗装という新業態を編み出した中堅工業塗装企業のヒバラ社を題材に、同社の技術をどのように新業態の創出に結実させたのかを、技術のサービタイゼーションの視座に基づき考察し、内部・外部環境など諸要因の前提の下で、技術のサービタイゼーションが「深層の競争力」を「表層の競争力」向上に結実させる促進要因となりうることを示した。分析の結果、ヒバラ社は、センサー・通信制御装置からなるハードウェアと、データ収集・分析制御するソフトウェアを組み合わせたリモート制御・監視技術からなる「深層の競争力」を、サービス型工業塗装事業による商圏・ターゲット顧客層の拡大という「表層の競争力」へと接合しているという含意が得られた。
技術と経済, 2024年05月01日, [査読有り] - 〔主要な業績〕大学発ディープテック・スタートアップを駆動するダイナミック・ケイパビリティとアントレプレナーシップ
太田啓文, 本稿の目的は、ダイナミック・ケイパビリティとアントレプレナーシップの視座から、開発リスクの大きいディープテック・スタートアップDinowの形成プロセスを明らかにすることである。結果として、創業者のダイナミック・ケイパビリティが教え子のCEOを駆動する一方、創業者のアントレプレナーシップが同社の活動を社会実装へと誘起していることが示された。, 一般社団法人科学技術と経済の会・日本MOT学会
技術と経済, 2024年01月01日, [査読有り] - 〔主要な業績〕間接資材EC市場におけるプラットフォーム戦略―株式会社MonotaROの事例研究―
太田啓文, 間接資材国内最大手のモノタロウの競争力の源泉は何か。本稿では、モノタロウの事業戦略をWTAならびにその攪乱要因の視座から分析を試みた。その結果、モノタロウは、マルチホーミング・コストの視座では、WTA要因を満たすことで顧客基盤維持とさらなる顧客獲得をも誘発すると同時に、ニッチ市場の数と大きさの視座では、WTAの攪乱要因を満たすことで現在の地位を確立しているというインプリケーションが得られた。加えて、モノタロウはその市場の特殊性ゆえに、ターゲット拡大に伴う取扱い点数の継続的な増大によるいわば一時的な競争優位の連鎖を獲得しており、それゆえメガプラットフォーマーが実践する戦略とは異なることが示唆された。, 組織学会
AAOS Transactions, 2023年11月10日, [査読有り] - 〔主要な業績〕老舗酒造会社の公衆衛生事業進出による両利き経営の実践,-明利酒類株式会社による不連続でラジカルなイノベーション-
太田啓文, 厳しい経営環境に晒されている企業において、両利き経営はどのように体現され、苦境に陥っていた経営の抜本的な立て直しへと帰結されたのか。本稿では、右肩下がりの市場環境に加えコロナ禍という未曽有の危機に瀕した老舗酒造会社が、公衆衛生事業への進出を果たした事例を取り上げ、ラジカルなイノベーションを生み出す「両利き」を実践するメカニズムを解明することを試みた。ファミリー企業はラジカルなイノベーションにあまり積極的でないとされるが、明利酒類ではコロナ禍まで外部企業に勤務していた創業家次男が企業変革を促し、ファミリー企業によるラジカルなイノベーションを先導したという含意が得られた。, 組織学会
AAOS Transactions, 2023年11月10日, [査読有り] - 企業の経営資源と対応する研究開発戦略に関する一考察 : DNAチップ事業におけるケーススタディを通じて
太田啓文
東京大学博士学位論文, 2012年07月12日 - Accumulation and Circulation of the Knowledge Needed for Biotech Business Promotion by Engineers of R&D Section in an IT Enterprise: The Case of Hitachi Software Engineering Co., Ltd
Hirofumi Ota, Kazuyuki Motohashi
The Asian Journal of Technology Management, 2011年12月
MISC
- 31a-YL-5 InAs層を含むGaAs/GaAlAs多重量子井戸におけるシュタルク・ラダー状態とその光吸収係数
太田 啓文; 神馬 洋司; 宮嵜 博司; 渡邉 剛
日本物理学会講演概要集. 年会, 1995年
書籍等出版物
講演・口頭発表等
- 中小企業による資源依存脱却メカニズムの一考察
太田啓文
日本経営学会第98回大会, 2024年09月07日
20240904, 20240907 - 高度な独自加工技術による持続的競争優位を生み出すメカニズム―ガラス機器製造などを手掛ける株式会社ミトリカを事例として―
太田啓文
産業学会2024年度全国大会, 2024年06月08日
20240608, 20240609 - 工業塗装技術のサービタイゼーションによる新業態の創出,~株式会社ヒバラコーポレーションのサービス型工業塗装事業に関する一考察~
太田啓文
日本経営学会第97回大会, 2023年09月04日
20230904, 20230907 - 老舗酒造会社の公衆衛生事業進出による両利き経営の実践,-明利酒類株式会社による不連続でラジカルなイノベーション-
太田啓文
2023年度組織学会研究発表大会, 2023年06月24日
20230624, 20230625 - 間接資材EC市場におけるプラットフォーム戦略 -株式会社MonotaROの事例研究-
太田啓文
2023年度組織学会研究発表大会, 2023年06月24日
20230624, 20230625 - 自社の強みを無効化しかねない外部環境変化への対応,― 株式会社中村自工のディーゼルパワーユニット開発によるアーキテクチャル・イノベーション
太田啓文
2023年度産業学会全国大会, 2023年06月17日
20230617, 20230618 - ゴール指向アプローチによるEA遂行プロセスの提案
太田 啓文; 中尾 太郎; 山本 修一郎
経営情報学会2007年秋季全国研究発表大会, 2007年11月 - IT企業のR&D部門技術者によるバイオ事業推進に必要な知識の蓄積および流通
太田啓文; 元橋一之
2008年組織学会年次大会, 2007年10月
20071013, 20071014 - 業務フロー設計・洗練のための方法論と支援ツール
斎藤 忍,太田 啓文
経営情報学会2007年春季全国研究発表大会, 2007年03月 - EAとKMを活用した全体最適経営の成熟度フレームワーク
吉野内 崇、太田 啓文、小豆川 裕子
経営情報学会2007年春季全国研究発表大会, 2007年03月 - InAs層を含むGaAs/GaAlAs多重量子井戸におけるシュタルク・ラダー状態とその光吸収係数
太田 啓文; 神馬 洋司; 宮嵜 博司; 渡邉 剛
日本物理学会1995年春季全国大会, 1995年03月