イトウ テツジ伊藤 哲司教授Tetsuji ITO
■研究者基本情報
経歴
委員歴
- 2021年11月 - 現在, 水戸地方裁判所委員会委員, 水戸地方裁判所
- 2021年04月 - 現在, 評議員, 日本エスペラント協会
- 2018年04月 - 現在, 常任理事, 日本質的心理学会
- 2022年04月 - 2025年03月, 常任理事, 日本質的心理学会
- 2019年04月 - 2023年03月, 運営協議会会長, 茨城県水戸生涯学習センター
- 2021年04月 - 2022年03月, 学校安全総合支援事業, 常陸太田市教育委員会
- 2020年01月 - 2021年12月, 第18回大会委員長, 日本質的心理学会
- 2019年04月 - 2021年03月, 理事, 日本質的心理学会
- 2020年01月 - 2020年12月, 第17回大会委員長, 日本質的心理学会
研究者からのメッセージ
(研究者からのメッセージ)
(教員からのメッセージ)
「社会心理学の立場から異文化を識る」ことを研究の中心テーマに据えている。主なフィールドはベトナムであり、「ベトナム戦争の記憶」にも関心が高い。また近年は、学際的な分野であるサステイナビリティ学の創造にも関わるようになり、災害後の「心のケア」についての再考を行ったり、民間伝承(たとえば「稲むらの火」)がどのように防災・減災に役立ちうるかについて検討等を行ったりも行っている。
(研究経歴)
1998年5月〜1999年2月 文部省在外研究員(ベトナム・ハノイ)
■研究活動情報
論文
- 〔主要な業績〕「川の記憶」の語りを伝承する(2)―「語りマップ」から「ビジュアル・ナラティブ・マッピング(VNM)」への展開―
伊藤哲司・杉浦彰子・李旉昕・馬場紗矢香, 筆頭著者, 茨城大学
茨城大学人文社会科学部(人文社会科学部紀要)『人文社会科学論集』, 2024年04月 - 〔主要な業績〕「川の記憶」の語りを伝承する―令和元年東日本台風による被災地での対話と語りあい―
伊藤哲司・杉浦彰子・槇田容子・藤田由美子・関口豪之・馬場紗矢香, 筆頭著者, 茨城大学
茨城大学人文社会科学部(人文社会科学部紀要)『人文社会科学論集』, 2023年04月 - 低年齢層向けシート型マイ・タイムライン教材開発のための社会実験
里村 真吾; 鮎川 一史; 石田 和也; 星尾 日明; 成田 義則; 豊原 裕子; 渡邊 菜月; 神達 岳志; 川島 宏一; 伊藤 哲司; 白川 直樹
土木学会論文集B1(水工学), 2021年01月, [査読有り] - Social Experiment for My-timeline Development to Improve Residents' Awareness of Flood Disaster Prevention
Shingo SATOMURA; Junichi SUTOU; Katsuo ITOU; Ryousuke HIRAIDE; Takeshi KANDATSU; Hiroshi MIZOKAMI; Hiroshi KOBAYASHI; Hiroichi KAWASHIMA; Naoki SHIRAKAWA; Tetsuji ITO; Hideaki TOMIOKA; Kazufumi AYUKAWA
Journal of JSCE, 2020年10月, [査読有り] - 住民の水防災意識の向上に向けたマイ・タイムライン開発のための社会実験
里村 真吾; 伊藤 哲司; 富岡 秀顯; 鮎川 一史; 須藤 純一; 伊藤 克雄; 平出 亮輔; 神達 岳志; 溝上 博; 小林 弘; 川島 宏一; 白川 直樹, 平成27年9月関東・東北豪雨災害により,茨城県常総市では市の面積のおよそ三分の一が浸水し,避難の遅れや孤立が発生した.これを踏まえ,逃げ遅れゼロを目指して,住民一人ひとりが自分自身の家族構成や生活環境に合った避難に必要な情報・判断・行動を把握し,自分の逃げ方を手に入れるためのマイ・タイムラインの検討手法を開発した.開発に当たっては,のべ165人の常総市住民の参加を得てマイ・タイムラインを検討しており,参加住民のアンケート結果等から,検討の過程で水害リスクに関する知識と心構えが共有され,避難等の危機管理に関する住民自身の具体的な防災行動が事前に整理され,備えられることが示された., 公益社団法人 土木学会
土木学会論文集B1(水工学), 2018年, [査読有り] - 世界に向けた研究対話の展望:「適応」概念の越境を通して考える
伊藤哲司, 本論の目的は,世界に向けた研究対話をいかにひらいていくかについて考察することである。そのためにまず,「適応」という概念の越境について取りあげた。適応を「学問分野・ジャンル」,「国・地域」,そして「時代・時間」の3つの軸に沿って越境させてみたときに,どのような適応の像が浮かんでくるのかについての検討を行った。
発達心理学研究, 2018年, [査読有り] - 「Chu "Duyen" trong tam ly hoc xa hoi」(「社会心理学の視点から見た「縁」」)
Nghien Cuu Dong Bac A(東北アジア研究), 2013年 - 「平等」のなかの貧困:ベトナム・フエ水上生活
伊藤 哲司, 本稿は,ベトナム中部の古都フエで水上生活を営んでいる家族たちに焦点を当てたものである。社会主義を堅持するベトナムではみなが「平等」であるはずだが,しかし現実にそうとは言い難い。水上生活者たちの一家族あたりの子どもたちの数は多く,その多く学校に通うことができないでいる。学校に通えない理由は「貧困」であって,それ以外の大きな要因は見いだしにくい。本稿では,2006年に行ったフエの水上生活者についてのフィールド調査を通して,そこで暮らす家族の生活世界の一端を描写し,そのことを通してベトナムにおける「『平等』のなかの貧困」の問題とは何かを考察した。そして,「貧困」のもつ必ずしもネガティブとは限らない側面についての試論を試みた。フィールド調査を通して,戸籍がない,十分な医療が受けられない,子どもを保育所などに預けたり学校へ行かせたりすることが難しいといった問題が浮き彫りになったが,同時に経済的な豊かさとは別の「豊かさ」が子どもたちの表情などから窺え,また人々の精神的な支えが何なのかについての検討が,今後の研究課題として残された。, 一般社団法人 日本発達心理学会
発達心理学研究, 2012年12月, [査読有り] - 「平等」のなかの貧困:ベトナム・フエ水上生活
発達心理学研究, 2012年12月, [査読有り] - 「インターローカリティ」をめぐる往復書簡
伊藤哲司; 矢守克也
質的心理学研究, 2009年03月, [査読有り] - 過去の出来事を“語り継ぐ”ということ
菅野幸恵; 北上田源; 実川悠太; 伊藤哲司; やまだようこ
質的心理学研究, 2009年03月, [査読有り] - ベトナム戦争の女性の語り ―3人の女性の物語とベトナム社会―
伊藤哲司
女性史学, 2002年07月, [査読有り] - 実験室観察法による対面コミュニケーションの研究
名古屋大学大学院文学研究科博士論文, 1995年 - 映像で喚起された感情に対する心理的・生理的反応のパターン
プシコロギア-東洋国際心理学誌-, 1990年
MISC
書籍等出版物
- 〔主要な業績〕Interlocal Adaptations to Climate Change in East and Southeast Asia
Makoto Tamura; Akihiko Kotera; Yuki Ishikawa-Ishiwata, 共編者(共編著者)
Springer, 2022年02月
9783030812065 - 新版・21世紀を生きる社会心理学:人間と社会の探究のためのレッスン
伊藤哲司, 単著
北樹出版, 2021年07月
9784779306655 - アジアの質的心理学:日韓中台越クロストーク
伊藤哲司・呉宣児・沖潮満里子, 共著
ナカニシヤ出版, 2018年04月 - 21世紀を生きる社会心理学:人間と社会の探究入門
伊藤哲司, 単著
北樹出版, 2016年10月 - ポスト震災社会のサステイナビリティ学:地域と大学の新たな協働をめざして
共編者(共編著者)
国際文献社, 2014年03月 - 日韓傷ついた関係の修復:円卓シネマが紡ぎだす新しい対話の世界2
共著
北大路書房, 2011年11月 - しろうと理論/迷信(二宮克己・子安増生(編)キーワードコレクション・社会心理学)
共著
新曜社, 2011年06月 - 「渦中」の心理学へ:往復書簡・心理学を語りなおす
浜田寿美男・伊藤哲司, 共著
新曜社, 2010年12月
9784788512139 - この世とあの世のイメージ:描写のフォーク心理学
やまだようこ・加藤義信・戸田有一・伊藤哲司, 共著
新曜社, 2010年11月
9784788512146 - 茨城大学発 持続可能な社会へ
茨城大学ICAS, 共著
茨城新聞社, 2010年10月
9784872732573 - 第三版・常識を疑ってみる心理学:自分なりのモノサシを持つ
伊藤哲司, 単著
北樹出版, 2010年04月
9784779302169 - みる きく しらべる かく かんがえる ――対話としての質的研究――
伊藤哲司, 単著
北樹出版, 2009年09月
9784779301988 - 往復書簡・学校を語りなおす ――「学び、遊び、逸れていく」ために――
伊藤哲司; 山崎一希, 共著
新曜社, 2009年09月
9784788511774 - これほどまでに不登校・ひきこもりを生み出す社会とは何なのか?
中原恵人,伊藤哲司, 共著
北大路書房, 2008年 - サステイナビリティ学をつくる:持続可能な地球・社会・人間システムを目指して
三村信男,伊藤哲司,田村誠,佐藤嘉則, 共著
新曜社, 2008年 - 非暴力で世界に関わる方法
伊藤哲司, 単著
北大路書房, 2006年 - 改訂版・常識を疑ってみる心理学 ―「世界」を変える知の冒険―
伊藤哲司, 単著
北樹出版, 2005年 - 動きながら識る、関わりながら考える ―心理学における質的研究の実践―
伊藤哲司・能智正博・田中共子他, 共著
ナカニシヤ出版, 2005年 - アジアの人々とアジア映画を愉しむ ―円卓シネマが紡ぎだす新しい対話の世界―
山本登志哉・伊藤哲司, 共著
北大路書房, 2005年 - Ung Dung Tam Ly Hoc tai Nhat Ban』(日本語タイトル『日本における心理学の応用とその展開』)
Vu Dung; Phan Thi Mai Huong; ITO Tetsuji; & YAMAMOTO Toshiya, 共著
Nha Xuat Ban Tu Dien Bach Hoa(百科事典出版社), 2005年 - ベトナム 不思議な魅力の人々 ―アジアの心理学者 アジアの人々と出会い語らう―
伊藤哲司, 単著
北大路書房, 2004年 - 心理学者が考えた「心のノート」逆活用法
伊藤哲司, 単著
高文研, 2004年 - 『Ngo Pho Ha Noi : Nhung Kham Pha』 (日本語タイトル『ハノイの路地 ―その探索―』
ITO Tetsuji, 単著
Nha Xuat Ban Hoi Nha Van(作家会出版社), 2003年 - ハノイの路地のエスノグラフィー-関わりながら識る異文化の生活世界-
ナカニシヤ出版, 2001年 - 心理学におけるフィールド研究の現場
北大路書房, 2001年 - 常識を疑ってみる心理学 ―モノの見方のパラダイム変革―
伊藤哲司, 単著
北樹出版, 2000年 - 現場心理学の発想(共著)
新曜社, 1997年
講演・口頭発表等
- 〔主要な業績〕Sharing interlocal adaptation lesson in East and Southeast Asia
Gobeshona Global Conference 2, 2022年03月
202203, 202204 - 「川の記憶」の語りを伝承する―災害・地域レジリエンス向上とまちづくりに寄与するライフストーリー研究―
杉浦彰子、藤田由美子、関口豪之、馬場紗矢香、伊藤哲司
日本質的心理学会第18回大会, 2021年10月
202110, 202110 - 〔主要な業績〕Bottom-up Approach for Improving Local Natural Disaster Resilience: Action Research for Environmental Co-creation and Community Development through Dialogue
ITO Tetsuji; SUGIURA Shoko1; SEKIGUCHI Hideyuki; FUJITA Yumiko; BABA Sayaka1
The International Workshop of Southeast Asia Research-based Network,on Climate Change Adaptation Science (SARNCCAS), 2021年09月, GLEC, Ibaraki University
202109, 202109 - The Narrative of Former South Vietnam Soldiers and inhabitants: How can we mitigate the latent conflict?
ITO Tetsuji
The Second Joint Seminar on Love, Vulnerability and Victimology, 2011年02月, Tokiwa University - 日本の学生たちは「ベトナム」で何を経験し、ベトナムの学生たちは「日本」で何を学ぶのか
伊藤哲司
国際シンポジウム―ベトナム・日本の戦略パートナーシップ構築:内容及び道のり, 2010年11月, ベトナム社会科学院 - ハノイの路地のエスノグラフィー
伊藤哲司
国際シンポジウム―心理学、ケア、文化:日本とベトナム, 2010年11月, ベトナム社会科学院 - Wisdom for symbiotic human relationship: A case of local / regional conflict in Vietnam.
ITO Tetsuji
Asia-Pacific Peace Research Association conference on innovation and change: peace research, studies and education in Asia-Pacific., 2010年07月, Sydney University - いまを生きるベトナムの子どもたち
伊藤哲司
アジアの子どもたちの生活世界 ―その昨日・今日・明日―. 子ども学研究集会シンポジウム, 2010年02月, 奈良女子大学文学部「子ども学プロジェクト」
Works(作品等)
共同研究・競争的資金等の研究課題
社会貢献活動
学術貢献活動
- 〔主要な業績〕第4回国際ワークショップ「東南アジア気候変動適応研究拠点ネットワーク」主催者
企画立案・運営等
茨城大学GLEC 伊藤哲司, オンライン, 2021年09月16日 - 2021年09月17日